京論壇とのご縁

こんにちは!京論壇2013労働分科会議長の何と申します。私は中国からの留学生で、今回京論壇に参加した理由と最近の活動についてお話ししたいと思います。

 

京論壇に応募した理由 

 私は京論壇を知ったのは、2009年に日中友好協会の招へいで日本を訪れたときでした。東京大学の見学で廊下に貼ってあった京論壇のポスターを見て、両国の架け橋になるために両国を知ることが重要だと思ったので、入学できたら参加したいと思いました。

 しかし大学一年生の時に、日本社会に対する理解がだんだん深まってはきたものの、他のサークルで忙しい日々を送っているうちに、新聞や文献を読むだけでも日中に対する理解ができるだろうと勝手に思ってしまいました。

 尖閣諸島問題を機に京論壇に応募したいという気持ちがまた強くなりました。日中に関する様々な問題のマクロ背景を資料から勉強するだけでなく、議論を通じて価値観をぶつかり合うことは、自分と相手を理解する上で非常に重要だと思い、京論壇でこのような貴重な経験ができればと思い応募しました。

 

  

最近の活動

 今労働分科会に所属していますが、毎週のミーティングで共通テキストである国際労働機関(ILO)レポートと『The Shift(London Business SchoolLynda Gratton教授著)を勉強しています。日本語での議論はもちろん、英語でDiscussionも行ったり、資料を共有したりして、充実なInputOutputの勉強会を行っています。

 18年間中国で、3年間日本で価値観が形成されたこともあり、ディスカッションする時によく両国が関心を持つトピックが違うと実感します。例えば、Brain Drain(頭脳流出)は中国で非常に注目度が高い問題だと言えるでしょうが、日本でそれほど問題になっていないようです。これはただ一例にすぎなく、普段なかなか気づかない日中の違いを議論で悟ることも多く、知的好奇心を刺激されると同時に一層勉強する意欲が高まります。

 今週の勉強会で共通テキストを終え、これから個別の男女差別や企業文化等具体的なトピックにフォーカスし、文献を読み具体的なケーススタディも取り上げる予定です。8月上旬に合宿も企画しており、親睦を深め、知識の習得や英語の実戦的練習もぜひしたいと思い、今企画しています。

 

 このように、今各分科会は9月中旬から10月上旬の本番セッションに向けて積極的に準備しています。分科会ごとの活動が増えても、スタッフと参加者全員が集まる機会がありますし、分科会間の交流もできる点でとてもありがたいと思います。Cross sectionの案も出たのでとても楽しみにしています。

 また、つい先週全体ミーティングがあり、アルムナイの方々にお忙しいなかたくさん来ていただきました。各分科会の進捗報告をした上で、問題点やトピックを絞るためのアドバイス等、先輩たちのご指導をいただきとても勉強になりました。

 

 京論壇との縁を大切にし、これからもっと情熱を持ってメンバーと取り組んでいきたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いいたします。