価値観の源とは?

こんにちは。教育分科会の議長を務めている、渡邊です。

 今回は、「私の価値観ってどうやって構築されたんだろう」、という自分が抱いた素朴な疑問について書きたいと思います。

 

 私は、アフリカの人権問題に関心があります。一方で、「アフリカの人がどのような暮らしをしてようと自分にはどうでもよい。」そう考える人もいます。そんなとき私は、なぜ自分がアフリカの人権問題に関心があるのか、なぜ、アフリカの人たちも含め、すべての人々に人権が保障されなければならないと考えるのか、疑問に思いました。

 

 自分の人生を振り返ると、自分のそのような価値観を構成するのに寄与したと思われるものはたくさんあります。アフリカの現状を写真とともに描いた本、ごはんを残すと必ず母が口にした「世界には食べられない人もいるのよ」という言葉、海外ボランティアに熱心だった小学校の先生のお話など。これらすべてが私の価値観を形作ってきたのではないかと思います。

 

これは一つの例ですが、様々な価値観の源を探る中で気づいたのは、「教育」が自分の価値観の構成に与える影響の大きさです。学校の授業、先生や親の言葉・・・自分の価値観はこれらに大きく規定されている気がするのです。

 

 教育分科会では、教育というテーマを通して、日中の価値観をぶつけあう議論をします。一方、その議論で発する自分の意見は「教育」に大きく影響されているのではないか。

 教育に関する意見が、教育に規定されている。その面白さを体感しながら、今後の事前準備や北京大生との議論を存分に楽しみたいと思います。