第二回全体ミーティングを振り返って

 こんにちは!京論壇2013副代表の寺井と申します。今回の記事では、825日(日)に行われた「全体ミーティング」の様子をお伝えできればと思います。

・全体ミーティングとは?
 全体ミーティングとは、京論壇の現役メンバーとアラムナイ(OBOGの方々)が一堂に集い、本番に向けた準備に関するフィードバックを頂く機会です。例年6月と8月に行われており、今年度も無事2回にわたって開催することができました。今回は、約20名のアラムナイの方々にご参加頂きました。

・何をやったの?
 3つの分科会の進捗発表をそれぞれ数名のアラムナイに聞いて頂き、それに対するフィードバックを頂く、といったセッションを3回繰り返します。
 今回は「第2回」全体ミーティングであったということで、第一回より具体的なレベルでの発表および質疑応答が出来たのではないかと思われます。第2回のミーティングの時点では、どの分科会もそれぞれ「何を話すか」についてのフレームワーク(議論の枠組み)がある程度出来上がっています。その前提の下での、より具体的な「どうやって話すか」についてのQ&Aが多かったように感じられました。

・「どうやって話すか」について
 そもそもですが、京論壇は3つの分科会に分かれて「議論」を行う団体です。なおかつ、私たちが目指すのは教科書的な議論を交わすことよりも、各メンバーの意見や価値観を露わにするようなコミュニケーションを図ることです。となると、議題は各メンバーにとって魅力的であり、興味深いものであることが要求されます。
では、メンバーのそうした興味関心を引き出し、各人が夢中になれるような議論をスタートさせるには、何が必要なのでしょうか。議論のスケジューリング、オンオフの切り替え等、メンバーのモチベーションに関わる要素は多岐にわたります。これらの中でも、ここで強調したいのは「問いの立て方」という要素です。
 深い議論は洗練された「問い」から発せられる、と私自身は考えています。例えば、日中の大学生の就職事情について話す会合があるとします。その際に、どうやって議論をスタートするべきでしょうか。一つ考えられるのは、「日中の大学生の就職事情について話そう!」と単純に切り出してみるという方法。これも勿論間違ってはいないと思います。しかしながら、この「問いの立て方」だと、私たち自身の立場から発せられる意見が出にくいのではないでしょうか。
そこで、こうした問いを立ててみるのはどうでしょう。「あなたは就職活動を自分の国で行って、どのような利点・改善点があると感じましたか?」という問いを投げかけてみるのはいかがでしょう。こうした問いの形式に変えることで、主語が「あなた」である、「あなた自身の意見」の発露を期待できはしないでしょうか。
 本当に深い議論は、一般論や「教科書に書かれたこと」から離れたところに存在する、そのように(少なくとも私個人としては)考えています。話を戻しますが、全体ミーティングでも、以上のような「問いの立て方」、換言すると「キー・クエスチョンの設定方法」に関する指摘が多かったように思われます。このキー・クエスチョンの設定というのは、準備期間において、フレームワークに比べるとどうしても手薄になってしまいがちな部分です。しかし、本番の議論を見据えると、その重要性は強調し過ぎることはないように思われます。

・今後に向けて
 アラムナイの方々からのご指摘が具体的なレベルに移っていっていることは、とりもなおさず「準備期間が終わりに近づいている」ことを意味します。そうです、本番のセッションもあと3週間後に迫っています!残された時間の中で、本番に向けて少しでも不安を取り除いていくこと、少しでも有用なデータを蓄積していくこと、こうした準備を私たちは進めています。日々身の引き締まる思いの中、最後まで準備を頑張っていく所存です。
 改めまして、今回ご参加頂いたアラムナイの方々、貴重なお時間をありがとうございました。今後ともサポートをよろしくお願いいたします。

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