Stand by them

こんにちは。京論壇2013の副代表です。

 

今日は京論壇の話から少し離れて、異なるバックグラウンドを持つ人と交流することについて書こうと思います。

 

最近、インドからやってきたとある留学生(V君とします)とランチをともにしたり、相談を受けたりするのですが、彼と話していると僕と異なるバックグラウンドを持つ彼がどのように日本での生活を見ているかを追体験できるような気がします。

 

例えば、みなさんもご存じのとおり、ヒンドゥー教の方には教義上、豚や牛など食べられないものがあります。それ自体は頭でわかっていたのですが、いざそれを意識してランチをする場所を決めるとなると大変です。日本にもそういった方向けの食事を提供している場所があるので一度や二度ならなんとかなるかもしれませんが、毎日同じ場所に通い続けるわけにも行きません。やはりいろんな店に行きたいので他の場所も探しますが、実際に店に足を運んでメニューを見てその場で諦める、なんてこともあります。

 

逆に良いこともあります。V君は日本では安定して電気が供給されることに対して強く感動していました。これまた「日本はインフラが整っている」と頭でわかってはいても日本人の方は実感することは少ないのではないでしょうか。彼の故郷、インドでは頻繁に大規模停電があるそうです。そういった背景を持つ彼が日本に来るとその事実を「感じる」んですね。

 

京論壇でも北京大生と対面して議論することで価値観を理解することを目指していますが、V君と過ごしていると実際に会って話す、ということが価値観の理解に大いに貢献することが納得できる気がします。「中国人はこう言っているらしい、こう考えるらしい」という頭での知識よりも実際に会って彼らの視点を追体験することが理解にとっては重要なのではないかと思います。

 

余談ですが、このV君、僕が去年インドに行った際にIITの学生として僕とディスカッションしたのですがそのことがきっかけで日本への留学を考え始め、この春に本当に留学してきたんです。京論壇でも価値観の理解に加え、その後も繋がるような関係が築けたら素敵ですね!

 

今日は以上です。

 


  
つい先ほど分科会の勉強会を終えたところなので、今日はその様子を少しご紹介したいと思います。

京論壇の各分科会では、本番セッションに向け知識をつけるため週一回程度のペースで勉強会を行います。今日は社会保障分科会の記念すべき第一回目の勉強会で、扱った文献のテーマは「社会保障の成立と発展」でした。
普段あまり深く考えることもなく、当たり前にあるものと認識しがちな社会保障制度ですが、歴史を振り返ればSocial Securityという表現が初めて用いられたのが20世紀前半と実は比較的新しい概念であることに気づきます。また、国によって社会保障制度のあり方は大きく異なります。例えば日本で社会保障と言えば恐らく多くの人が想起するであろう「生活保護」ですが、このような制度は中国には存在しません。

社会の重要な制度でありながら、その国の状況や価値観を反映して国によって大きく様相の異なる社会保障制度。一つ一つの制度のあり方やあるべき姿を議論することを通じて、その国の政府や国民、個人がどのような考え方や価値観を持っているのかを知ることができるのではないか、と分科会の意義を認識する第一回目勉強会となりました。

これからはスタッフだけでなく参加者のみなさんからのブログ投稿も始まりますので、ぜひこれからも京論壇ブログにご注目ください!

(教養学部総合社会科学科国際関係論分科4年、社会保障分科会議長篠生春菜)

 

 

(( 今日は京論壇の話から少し離れて、異なるバックグラウンドを持つ人と交流することについて書こうと思います。

最近、インドからやってきたとある留学生(V君とします)とランチをともにしたり、相談を受けたりするのですが、彼と話していると僕と異なるバックグラウンドを持つ彼がどのように日本での生活を見ているかを追体験できるような気がします。

例えば、みなさんもご存じのとおり、ヒンドゥー教の方には教義上、豚や牛など食べられないものがあります。それ自体は頭でわかっていたのですが、いざそれを意識してランチをする場所を決めるとなると大変です。日本にもそういった方向けの食事を提供している場所があるので一度や二度ならなんとかなるかもしれませんが、毎日同じ場所に通い続けるわけにも行きません。やはりいろんな店に行きたいので他の場所も探しますが、実際に店に足を運んでメニューを見てその場で諦める、なんてこともあります。

逆に良いこともあります。V君は日本では安定して電気が供給されることに対して強く感動していました。これまた「日本はインフラが整っている」と頭でわかってはいても日本人の方は実感することは少ないのではないでしょうか。彼の故郷、インドでは頻繁に大規模停電があるそうです。そういった背景を持つ彼が日本に来るとその事実を「感じる」んですね。

京論壇でも北京大生と対面して議論することで価値観を理解することを目指していますが、V君と過ごしていると実際に会って話す、ということが価値観の理解に大いに貢献することが納得できる気がします。「中国人はこう言っているらしい、こう考えるらしい」という頭での知識よりも実際に会って彼らの視点を追体験することが理解にとっては重要なのではないかと思います。

余談ですが、このV君、僕が去年インドに行った際にIITの学生として僕とディスカッションしたのですがそのことがきっかけで日本への留学を考え始め、この春に本当に留学してきたんです。京論壇でも価値観の理解に加え、その後も繋がるような関係が築けたら素敵ですね!

今日は以上です。